「事例演習民事訴訟法」[第2版]
こんばんちわ、白くて丸いキャットです。
今日は遠藤先生の「事例演習民事訴訟法」です。
設問1
訴えの基礎みたいな話でした。教科書レベルの記載です。
と言っても、一通り勉強してから読まないと、混乱すると思います。
初学者には向かない、と思いました。
実質的には一行問題です。
設問2
管轄などが問われていました。管轄や送達も論文問題を作れるんですね。要注意かもしれませんね。
としてもですねぇ、出題の仕方や問題の事実にない事実を付加しているので、出題者の意図というか、論点がわからないですね。ハハッ
解説については、教科書に書いてある記述を簡単に説明されていて、わかりやすいですね。
また、広く論点を拾っている点もよかったです。気づけるかどうかは別ですけど。
設問3
設問3は当事者がテーマでした。
当事者の確定について、さすがは元裁判官というところでしょうか。裁判官としての判断、解釈が述べられていました。著者が示した感覚は、法曹を目指す者としては共有したいですね。
また、任意的当事者変更の問題の所在を明確に示されているので、理解が早いかもしれないですね。
複合行為説についても、手続きについても解説されていますし、批判についても触れています。その上で、特殊行為説の妥当性を指摘されています。
設問4
事実はたくさんありますが、問がざっくりしていて、何を問われているのかわかりにくかったですね。
設問5
基本や原理原則から論が詰められており、論理的な文章となっています。司法試験の答案は、論理的な文章が求められますので、大変参考になります。
しかし、やはり問がざっくりとしていて、論点がわかりにくいですね。
演習本というより、ケースのついた教科書みたいな感じでした。
以上、「事例演習民事訴訟法」でした。
民訴に関しては、むしろ「解析民事訴訟法」[第2版]がいいかもしれないですね。今年の司法試験で出た和解の権限については、藤田先生の示された規範が活躍された、あるいは有効利用することができましたし。
次、民訴法をやるとすれば「解析民訴」ですね。演習本なのか微妙ですがww